無水エタノール・消毒用エタノール・消毒用エタノールIPの違いとは

季節の薬

 

いちるい
いちるい

こんにちは、薬剤師のいちるいです。

 

エタノールって種類がいくつかあるけどどう違うの?

 

このような疑問に答えます。

 

 

以下のようにいくつか種類があるのを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか?

 

無水エタノール

 

消毒用エタノール

 

消毒用エタノールIP

 

これらの違いについて説明します。

 

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アルコールとエタノールの違いは?

アルコールとエタノールの違いについて説明します。

結論を言うとアルコールとエタノールは同じです。

簡単に説明するとアルコールというのは総称です。

アルコールのひとつとしてエタノールやメタノールなどが含まれます。

 

エタノールの効果は?

エタノールの効果は以下の通りです。

手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、医療機器の消毒。

引用:日本薬局方 消毒用エタノール 添付文書

 

エタノールはインフルエンザの予防に効果はあるの?

効果あります

研究でもあきらかになっていますし、消毒薬のガイドラインにも有効と記載されています。

今後、色々な消毒薬について記事を書こうと思っています。

 

同じエタノールなのに違いがある?

同じエタノールという名前がついていても濃度が違います。

まずそれぞれの濃度比較したものが以下の通りです。

無水エタノール:99.5%
消毒用エタノール:76.9%~81.4%
消毒用エタノールIP:76.9%~81.4%+イソプロパノール(IP)

 

この三種類のなかで一般的に殺菌効果が高いものは『消毒用エタノール』といわれています。

 

お客さんA
お客さんA

濃度は無水エタノールが99.5%と一番高いから一番強そうだけどなぁ。。。

薬剤師
薬剤師

たしかにそう思いますよね。でも理由を聞けばなるほど!ってなるはずです。

よく病院やスーパーの入り口とかにアルコールを手にシュッとかけるやつ置いてあるのを見かけると思います。

アルコールで手が濡れるのに吹きとる紙が一緒においてませんよね?

それは手になじませてもアルコール成分が蒸発し乾いてしまうため、必要ないからです。

 

この水とは違う乾く速さが濃度の違いに関係してきます。

濃度が高いほど揮発する(乾く)速さが上がります。

 

そのため濃度の高い無水エタノールは消毒される前に乾ききってしまうことがあるため、消毒には向いていないといわれています。

一方で消毒用エタノールのように適切に薄まっているものはなじみもよく消毒効果が期待できます。

 

エタノールの効果的な使い方って?

上記でも説明しましたが、消毒用エタノールは無水エタノールよりも少し薄まって、消毒に適した濃度になっています。

なので、帰宅してから手洗い・うがいをする方は、手洗い・うがい後は手をしっかり拭くことが大事です。

 

水分が手に残ったまま消毒用エタノールをつけると薄まってしまい、十分な効果が期待できません。

乾いた手で消毒用エタノールを手になじませることがポイントです。

 

”乾いた手”に消毒用エタノールをなじませる

 

 

消毒用エタノールは無水エタノールが薄まったものと説明しました。

以下の記事では消毒用エタノールの作り方を解説していますのでよろしければご参照ください。

 

消毒用エタノールIPのIP(イソプロパノール)って何?

まず簡単にエタノールとIP(イソプロパノール)のメリット・デメリットをお伝えします。

メリットデメリット
エタノール手荒れしにくい酒税がかかるため高価
IP(イソプロパノール)酒税がかからないため安価手荒れしやすい

 

酒税とは?って思った方がいるかもしれませんので簡単に説明します。

エタノール自体は普段飲まれるお酒の成分と同じなので酒税というものが加わります。

 

しかし、IP(イソプロパノール)はエタノールより毒性が高く、お酒のように飲用には用いられないため、酒税がかかりません。

そのため、飲用でないものが混ざることで酒税がかからなくなり、その分安くなるのです。

 

IP(イソプロパノール)はエタノールとほとんど同等の消毒効果を示します。

また、先ほども述べましたがイソプロパノールはエタノールとは違い酒税がかからないため、その分安くなります。

しかし、IP(イソプロパノール)は脱脂性が強く、手荒れの原因となってしまうことがあります。

 

効果自体はほぼ同等なので酒税を含む値段の高い『消毒用エタノール』をとるか、イソプロパノールが配合により酒税がかからない分値段の安い『消毒用エタノールIP』をとるかは好みで選んでしまって問題ありません。

 

 

 

以上がエタノールの違いについての記事でした。

読んでいただきありがとうございました。

他にももしも気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

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