薬剤師コラム

【日焼け止めの塗る量】正しい量を塗らないと効果は半減する!?

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日焼け止めに塗る量の違いあるの?
日焼け止めを塗る量守らないとどうなるの?
使わない方がいい日焼け止めはある?

 

こんな疑問に薬剤師がお応えします。

 

本記事は、主に論文やFDAなどの情報をもとに解説しています。

※FDA:アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称で、食品や医療品などを取り締まるアメリカ合衆国の政府機関を指す。

 

日焼け止めの正しい塗り方

環境省では以下のような塗り方を公表しています。

  • 顔に塗る場合
    「クリーム状」に出るタイプの日焼け止めは、パール粒1個分、「液状」にでるタイプは、1円硬貨1個分をてのひらに取る。
    取ったら、額、鼻の上、両頬、アゴに分けて置き、そこからまんべんなくていねいに塗り伸ばす。
    最後に、もう一度同じことを繰り返す。

  • 腕や脚など広範囲に使用する場合
    容器から直接、直線を描くようにつけ、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばす。

詳しくはこちら⇒環境省「紫外線環境保護マニュアル2015」

 

 

日焼け止めを塗る正しい量とは?

日焼け止めを塗る適正量があるのはご存知でしょうか?

 

「もったいないから塗る量を節約してる」「そもそも適正量があるのを知らなかった」といった方向けに、塗る量から解説していきます。

 

日焼け止めの塗る適正量は2mg/cm2

日焼け止めは、FDAの試験濃度としても用いられる『2mg/cm2』が適正量とされています。

 

参考として、顔に使用する場合は約0.8gと言われています。

 

0.8gが出てきた計算例として、箱ティッシュ一枚(大きさが20cm×20cm=400cm2を参考とします。

 

箱ティッシュ一枚で多くの人は顔を覆えると思います。

 

箱ティッシュ1枚(400cm2)を、2mg/cm2に代入します。

すると、800mg/400cm2となり、800mg=0.8gといった計算なります。

 

しかし、0.8gという重さがピンとこない方が多いと思うので、先ほど紹介した環境省「紫外線環境保護マニュアル2015」を参考に塗って頂くのが分かりやすいかと思います。

 

では、適正量よりも少ないとどうなのか?を解説していきます。

 

 

日焼け止めは正しい量を塗らないと効果半減?

日焼け止めの塗る量に関する研究

日焼け止めの塗る量による耐久性を研究したものです。

 

内容としては、二種類の日焼け止めを用いて、塗る量を二パターンに分け、8時間後のSPFがどのくらいになっているかということを調べています。

 

ちなみに、8時間経過するまでの間に30分運動し、80分水に浸しているため、プールや海と近い条件で行っています。

 

参考文献
Ouyang H, Meyer K, Maitra P, Daly S, Svoboda RM, Farberg AS, Rigel DS.
Realistic Sunscreen Durability: A Randomized, Double-blinded, Controlled Clinical Study.
J Drugs Dermatol. 2018 Jan 1;17(1):116-117.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29320597

 

SPFおよび塗布量はどのくらい?

SPF15SPF70の日焼け止めを用い、塗る量は2mg/cm2もしくは1mg/cm2としています。

 

結果

【 SPF70の日焼け止め 】
2mg/cm2塗った場合、8時間後には平均的して64を超えるSPFを維持。
1mg/cm2塗った場合、8時間後には平均的して26超えるSPFを維持。

【 SPF15の日焼け止め 】
2mg/cm2塗った場合、8時間後には平均的して13を超えるSPFを維持。
1mg/cm2塗った場合、8時間後には平均的して7超えるSPFを維持。

 

以上の結果から言えることは、2mg/cm2と1mg/cm2では、SPFの維持数がおおよそ倍以上変わってるということ。

 

SPF70の日焼け止めを2mg/cm2塗った場合はSPF平均64とわずかに下がったくらいですが、SPF70の日焼け止めを1mg/cm2塗った場合はSPF平均26と大幅に下がっています。

 

SPF15の場合に関しても同様に、1mg/cm2塗ったの方は倍以上下がっています。

 

このことから言えるのは、適正量の日焼け止めを塗ることがSPFを保つためにも大切ということです。

 

もったいないからと言って少ししか塗らないのは、効果的な塗り方ができていないと言えます。

 

 

おすすめの塗る日焼け止めは?

安全性を考えたうえでのおすすめの日焼け止めを紹介します。

※耐水性やSPF、PAなどといった数値で考慮していません。

 

安全性が高い日焼け止め成分

FDAアメリカ食品医薬品局)では、日焼け止めの有効成分として許容しているのが16種類あります(アミノ安息香酸、オキシベンゾン、オクチノキセート、二酸化チタン、酸化亜鉛など)。

 

なかでも、安全面で日焼け止めに適している成分は「酸化亜鉛」と「二酸化チタン」と公表しています。

 

日焼け止めの有効成分として「酸化亜鉛」もしくは「二酸化チタン」が含まれてる商品ならば比較的安心して利用できます。

 

一方で、記の二成分以外は安全性のデータがとれていないので、安心できるとは言えなそうです。

 

例えば、オキシベンゾンを含むものには以下のものがあります。

 

日焼け止め商品の定番「アネッサ」に含まれているのが驚きですね。

※すべての「アネッサ」製品に含まれているわけではありません。

 

FDAの言う、安全性のデータが取れていないものは選ばないのが無難です。

例えば以下の商品。

 

日焼け止めの有効成分「酸化亜鉛」を含み、他の安全性データのとれてない成分は含んでいません。

 

日焼け止めはたくさん種類があるので、普段自分が使うものの成分を確認してみることをおすすめします。

 

できるだけ安心できるもの、そして正しい量を塗ることが大切です。

 

 

日焼け止めは正しい量塗りましょう

日焼け止めを塗る目安は『2mg/cm2

この半分しか使わないと、環境によってはSPFの維持数が半減します。

 

紫外線を防止することは皮膚がんやシミなどの予防につながります。

 

このことからも、日焼け止めはもったいぶらずにしっかりと塗ることが効果的です。

 

日焼け止め商品を使う際に大切なのは「正しい量をもったいぶらずに塗る」です。

 

肌をしっかり守りつつ、楽しい夏を迎えましょう!

 

 

以上が日焼け止めの塗る量についての記事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

なにか気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

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