
勉強の仕方を知りたい
薬剤師国家試験の勉強はどうしたらいい?
このような悩みを抱えてる受験生や勉強をしている方向けの記事です。
ストレートで薬剤師国家試験を通過した自分なりの勉強法を、実体験をもとにお話しします。
あくまでも一個人の勉強法なので過信はせず、少しでも参考して頂ければ幸いです。
目次
薬剤師国家試験に合格した筆者の経歴
筆者の学生時代の経歴を簡単に説明します。
- 地元の小学校、中学校へ進学。
- その後、県立高校へ進学(面接のみで合格)。
- 指定校推薦で某薬学部に合格(小論文+面接で合格)。
- その後、ストレートで卒業し、薬剤師国家試験に合格。
このように筆者は、薬剤師国家試験まで受験勉強というものをしてきませんでした。
なので国試まで受験勉強未経験な筆者でも、自分に合った勉強法を身に着けられれば受験は乗り越えられることがわかっていただけたかと思います。
薬剤師国家試験に合格するには記憶する勉強法が大事
筆者が勉強するうえで大事だと思うポイントは次の2点です。
- 1周目で完全に理解しようとしない
- 3周以上は必ずする
1周目を長い時間かけて覚えても、覚えたつもりなだけで2周目する時にはほとんど忘れてます。
なのでまずは今までの1周にかける時間で、できたら2周してみてくだい。
例えば1日かけてみっちり1周やるのではなく、1日かけてさらっと2周するということです。
2周した方が理解はしていなくとも記憶は残りやすいからです。
薬剤師国家試験に合格するための記憶する勉強法
筆者の記憶する勉強法の流れは以下の通りです。
step.1
一周目でなんとなく流れを感じ取る
step.2
二周目で『読んだことある』という記憶を思い起こさせる
step.3
三周目以降は記憶を定着させ、理解するよう勉強する
上記のstep.1~step.2の流れを説明します。
例えばですが、学校だとテスト期間に何P~何Pまでが範囲って指定してきますよね?
その指定された範囲が1P~100Pと仮定して解説していきます。
step.1 一周目でなんとなく流れを感じ取る
一周目は1P~100Pをさらーっと読みます。
※薬剤師国家試験の参考書(青本など)は量が膨大なので、一周で覚えるのはほぼ不可能です。
調べて「すぐにわからなそう」なら何か目印をつけておき、「一旦飛ばす」。
調べて「すぐにわかる」ことであれば、調べてわかったことを「すぐには目につかないとこにメモをする」。
このような感じで問い詰めずにさらっとまずは一周します。
また、一周目ではマーカーは極力ひきません。
マーカーをひかない理由としては、一周目で大事と感じるところは学び返すと当たり前なことが多く、本当に覚えるべき大事なところの区別がつきにくくなるからです。
step.2 二周目で『読んだことある』という記憶を思い起こさせる
二周目にはいるタイミングとしては、一周目が終わった後すぐでもいいですし、他の科目を一周してからその次に二周目に入るでもいいです。
ただ、間に挟むのはせめて一科目もしくは一日程度に収めてください。
なるべく記憶が新しいうちに繰り返した方が、より多くの記憶の定着に繋がるからです。
二周目に入る時に意識するのは『なんとなく読んだ気がする』という記憶の確認です。

一周目で目印をつけて飛ばしたところは、この二周目で解決し、すぐには目につかないとこにメモしてください。
一周目ですぐに目につかないとこにメモしたやつは、メモした場所を思い出すかつ連想して何を書いたかも思い出せるとなお良いです。
二周目はこのような感じで記憶の呼び起こしと分からなかったところの再確認をします。
step.3 三周目以降は記憶を定着させ、理解するよう勉強する
三周目以降は理解することを意識して進めます。
また、前後にどのようなことが書いてあったかを思い出しながら読み進めてください。
例えば、10P目を読んでるとすると9P、11P目にはなにが書いてあったかも思い出しながら読む。
これができるようになれば範囲の全体像を覚えられるようになります。
筆者はそのページの左下らへんとか右上らへんとか場所でも記憶していました。
このように何周と繰り返し勉強することで理解は深まり、記憶は定着していきます。
繰り返す勉強をオススメする理由
一周目をじっくり時間かけて読んでいても、読んでいるその文章にしか目がいっていないため、その文章の前後を覚えておらず連想できなくなります。
一周目にじっくり時間をかけるよりも、その時間で2周することで広く浅く記憶し、連想しやすくなります。
なぜ数回繰り返すことにこだわるのか?
人は数回同じことを聞いたり見たりすると記憶しやすくなります。
例としてはニュースがあげられます。
ニュースは同じ内容を一日もしくは数日にわたり何回も繰り返し流れます。
『さっきも流れてた』とか『同じことやってるな』などと思ったことはありませんか?

これが筆者が紹介している勉強法と同じ手法です。
他にも数回繰り返して記憶する例として、公共交通機関の広告。
電車やバスなどの公共交通機関に普段乗られる方は何かしら広告が目につくと思います。
何回か広告が目に付くうちに『ここにはこの広告がある』『この広告見たことある』などと無意識に気づいてると思います。
このようになんとなくでも記憶させることが勉強には必須だと筆者は考えます。
さらに、この「なんとなく」を「確かな」情報に切り替えられたら確実に自信に繋がります。
これが繰り返す勉強法をオススメする理由です。
薬剤師国家試験に合格するために使った勉強アイテム
まずアイテム紹介の前に、筆者は次のような状態で薬剤師国家試験に臨みました。
・国試対策授業や薬ゼミ講義(予備校のようなもの)は一度も受けていない
・青本(参考書)は最新版ではなく中古のものを使っていた
なぜこのような不利な状態で臨むことになったかというと、単純にお金がなかったからです(笑)
薬ゼミを受けるにも、最新の青本買うにもそれなりの金額が必要でした。
筆者は薬剤師国家試験一か月前くらいまでは週2でバイトをするくらいには貧乏学生でした。
なぜかというと奨学金では足りない学費や交通費、お昼代など家以外に自分にかかるお金はすべて自分でやりくりしていたため稼いでも必然的に消えていってたのです。
※どんな貧乏時代があったかはこちらから読めます☛家庭崩壊して人生のドン底を経験
なのでお金も時間もない無い学生でも、効率よく勉強すれば大丈夫です。頑張りましょう!
薬剤師国家試験のための勉強アイテム
筆者が薬剤師国家試験勉強をしていた時に使っていたのは以下のアイテムです。
- 青本
- 領域別既出問題集
- 計算問題用に殴り書きできるノート
- フリクションシリーズのボールペンとマーカー
- 分からないことを調べるためのスマホ
上記にあるフリクションシリーズとは、書いても消せるタイプのものです。
青本に直接書き込んでたので、消せるものを使ってました。
青本、領域別既出問題集をどう使っていたか
上記でも説明した記憶する勉強法で青本一冊を各々三周以上はしました。(※化学だけは諦めていたので1周しかしてません笑)
記憶する勉強法で繰り返し勉強することで、青本自体の文章の暗記ができてくるので、必須問題のような浅く広くな知識問題は8割越えは軽く目指せます。
青本、領域別既出問題集は以下の流れで使っていました。
- 科目とやる範囲を決め(1~100P等)、一周する。
- 一周したら同じ範囲の領域別既出問題集を解いてみる。
- 再度青本に戻り、同じ範囲を二周目する。
- 二周したら再度同じ範囲の領域別既出問題集を解く。
- 他の科目に移り、①~④を繰り返す。
- 最初の科目に戻って三周目をする
勉強時に注意していたこと
- 計画を立てて勉強する。
- 眠くなったら無理をせず15分ほど仮眠をとる。
- 本当に無理な科目は捨てる(ただし必須は落とせないので過去問の必須は理解するまで解く)
- TwitterやInstagramで薬剤師国家試験問題を解く(#薬剤師国家試験対策などと調べると出てきます)。
- 繰り返し間違えた問題はしっかり理解し、その答えから派生するものまで考える。
薬剤師国家試験に合格する勉強法:まとめ
一周目で時間をかけ完全に理解しようとせず、繰り返し勉強し理解を深める。
ただ単に同じことを繰り返すのではなく、一周目、二周目、三周目とそれぞれ学び方を変えて勉強する。
隙間時間にTwitterやInstagramで発信される新鮮な問題を解いてみる(#薬剤師国家試験対策などで検索)。
これらを意識して進めることが大切です。
自分の実体験をもとに話していますが、同じことをしてもうまくいく人いかない人はいると思います。
ひとつ言えることは時間だけが過ぎていくような無駄な勉強だけは避けるよう気を付けてください。
筆者の周りでも何か月も前から勉強に本腰をいれていても落ちている人はいました。
なので時間があるからと油断は禁物です。
薬剤師国家試験を受ける方、勉強を頑張りたい方の参考に少しでも参考になっていたら幸いです。
それでは勉強、頑張ってください!!!
以上が筆者の実体験にもとづいた勉強法についての記事でした。
読んでいただきありがとうございました。
何か気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。