OTC(市販薬)の比較と解説 OTC(市販薬)の豆知識

【おすすめの酔い止め薬】車酔いなど乗り物酔いに効果のある成分は?

 

車や船などの乗り物に酔いやすい
酔い止めってどれを選べばいいかわからない

 

こんな悩みに薬剤師がお応えします。

本記事は酔い止めの予防法や酔い止め薬について解説しています。

 

車酔いなどの乗り物酔いとは

乗り物酔いとは自動車や船などの乗り物に乗って、めまいや吐き気、頭痛や吐き気などの症状を起こすことです。

 

乗り物の加速や減速、振動により平衡感覚が乱されることで乗り物酔いが引き起こされます。

 

乗り物酔いの症状

上記でも軽く触れましたが、乗り物酔いの症状は段階的に変わってきます。

 


  • step.1

    まず最初にめまい生あくび頭重感などが現れてきます。


  • step.2

    その後、頭痛顔面蒼白冷や汗吐き気胃の不快感などといった症状が現れてきます。


  • step.3

    そして最終的に吐き気を催し、嘔吐を引き起こします。


 

嘔吐までいくことで脱水症状を引き起こすこともあるため、予防をすることが大事です

 

乗り物酔いの要因

乗り物酔いの要因を三つに分けたものが以下の表になります。

外的要因 乗り物の加減速・におい・熱気 など
身体的要因 睡眠不足・満腹・空腹・疲労 など
心理的要因 思い込み・不安・心配ごと など

 

 

酔い止め薬の成分は主に二つ+α

酔い止め薬は主な成分は以下の二つに分けられます。

  • 抗コリン成分
  • 抗ヒスタミン成分

 

この二つの成分に加え、補助的な役割をしてくれる成分も配合されています。

 

酔い止め薬の成分一覧

酔い止め薬に配合されている主な二つの成分と補助的な成分は以下の通りです。

抗コリン成分 『スコポラミン』
抗ヒスタミン成分 『クロルフェニラミン』『マレイン酸フェニラミン』
『ジフェンヒドラミン』『ジフェニドール』『メクリジン』
中枢神経興奮成分 『ジプロフィリン』『カフェイン』
局所麻酔成分 『アミノ安息香酸エチル』
ビタミン 『ビタミンB6』

 

 

成分から考える酔い止め薬の効果的な使い方

主成分の効果的な使い分け

繰り返しになりますが、乗り物酔い薬は大きく二つの成分(抗コリン・抗ヒスタミン)に分けられます

 

予防効果が高いと期待できるのは抗コリン成分言われています。

 

ただ、すでに乗り物酔いが起きてしまっている場合は抗ヒスタミン成分の方が適しています

 

予防・治療どちらにも対策しておきたいという方は二つの成分を含んだものがおすすめです。

 

※予防としては抗コリン成分がおすすめですが、酔ってしまってからだと効かないというわけではありません。

  • 予防として使いたい:抗コリン成分を含む薬
  • 乗り物酔いが起きてしまったら使いたい:抗ヒスタミン成分を含む薬
  • 予防・治療両方兼ね備えたい:抗コリン成分&抗ヒスタミン成分を含む薬

 

成分の副作用効果を利用した使い分け

抗ヒスタミン成分は副作用として眠気を催しやすいです。

 

眠っていると乗り物酔いしにくくなるため、あえて眠気の副作用を利用する使い方もあります。

 

例えば長時間の移動で乗り物酔いしたくなく、眠りにつきたい方などにオススメです。

 

余談ですが、花粉症の薬が眠くなりやすいのは抗ヒスタミン成分が含まれているからです

 

作用時間を利用した使い分け

成分によっては長く効くものとそうでないものがあります。

 

飛行機に乗ったり、長時間車に乗る時は作用時間の長い1日1回で効くタイプ

 

一日数時間程度の車移動などには1日2~3回に分けて服用できるタイプ

 

以上のように使い分けるのをオススメします。

 

例えば、1日1回長く効くトラベルミン1、1日2回までのトラベルミンRなどがあります。

下記で改めて紹介します。

 

補助的役割をする成分説明

中枢神経興奮成分

この成分は中枢を興奮させる成分です。

中枢が興奮することにより、症状の緩和・眠気の軽減効果があります。

 

局所麻酔成分

吐き気や腹痛の症状を緩和させる作用があります。

 

ビタミン

ビタミンB6(ピリドキシン)は吐き気の症状を緩和させる作用が期待できます。

 

 

成分から考えるおすすめの酔い止め薬

乗り物酔い薬は乗り物に乗る30分~1時間前に服用するのが予防により効果的です

 

酔ってしまってからでも効果はありますが、症状がひどくなってしまう前に服用しましょう。

 

それでは実際にお薬の紹介をしていきます。

以下の順で目的別に紹介します。

  1. 予防として飲んでおきたい人向け
  2. 症状が起きてしまったとき用に持っておきたい人向け
  3. 万全に準備しておきたい人向け
  4. 長く聞く1日1回タイプがいい人向け

 

予防として飲んでおきたい:ポード

 

抗コリン成分の『スコポラミン』、中枢神経興奮成分の『カフェイン』、ビタミンの『ビタミンB6』を含んでいます。

 

症状が起きてしまったとき用に持っておきたい:トラベルミン

抗ヒスタミン成分の『ジフェンヒドラミン』、中枢神経興奮成分の『ジプロフィリン』を含んでいます。

 

万全に準備しておきたい:アネロン

抗コリン成分の『スコポラミン』、抗ヒスタミン成分の『マレイン酸フェニラミン』、中枢興奮成分の『カフェイン』、局所麻酔成分の『アミノ安息香酸エチル』、ビタミンの『ビタミンB6』を含んでいます。

 

長く効く1日1回タイプがいい:トラベルミン1

抗コリン成分の『スコポラミン』、抗ヒスタミン成分の『メクリジン』を含んでいます。

 

 

酔い止め薬を使わない乗り物酔いの予防法

予防には薬を使った予防使わない予防があります。

薬を使った予防は上記で紹介したので、以下に薬を使わない予防法を記します

 

  • 音楽を聴く
  • 進行方向を向いた席に座る
  • 前日は睡眠をしっかりとる
  • 締めつけの強い服を着ない
  • 新鮮な外の空気を吸う(換気)
  • 揺れの少ない席に座る(タイヤの上は避ける)
  • 空腹や満腹にせず消化の良いものを軽く食べておく など

 

心配な方は薬を使わない予防法をしつつ、薬も服用すると安心するかと思います。

 

酔わないか心配したりと不安や緊張といった精神的要素も酔いに繋がるので、できるだけ予防をしっかりして安心した気持ちでいけることが望ましいです。

 

 

おすすめ酔い止めの薬まとめ

予防から発症までの段階別のまとめは以下の通りです。

  • 予防として使いたい:抗コリン成分を含む薬
  • 乗り物酔いが起きてしまったら使いたい:抗ヒスタミン成分を含む薬
  • 予防・治療両方兼ね備えたい:抗コリン成分&抗ヒスタミン成分を含む薬

 

上記の成分一覧を参考にして、抗コリン・抗ヒスタミン成分を見比べながら選んで頂けたら幸いです。

 

予防としては抗コリン成分がおすすめですが、酔ってしまってからだと効かないというわけではありませんので間違えないようご注意ください。

 

常備薬としては抗コリン・抗ヒスタミン成分両方が配合されたものが、予防・治療どちらにも効果が期待できるのでオススメです。

 

また、年齢制限や持病によっては使用できない場合もありますので、必ず薬のパッケージの記載を読んでから服用を検討してください。

 

不安なことがありましたら薬剤師もしくは登録販売者に聞くことをオススメします。

 

 

以上が乗り物酔いについての記事でした。

読んでいただきありがとうございました。

他になにか気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

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