
感染予防にはどのマスクがいいの?
マスクの種類について知りたい
こんな悩みにお応えします。
本記事では世界的流行を見せている新型コロナウイルス予防・対策の一つの手段であるマスクについて解説します。
目次
マスクの正しい付け方と外し方
マスクは正しい使い方をしなければ効果が薄れてしまいます。
また、メーカーによってはマスクの形状が異なり、正しいつけ方も異なる可能性がありますので、購入されたマスクの説明書や使い方を参照してから使うことをおすすめします。
まず、『マスクの向き』について解説します。
マスクのプリーツ(ひだ)の向きですが、一方向であれば表が下向きになるようにして着用します。
表を上向きに着用すると異物がたまりやすくなり、感染の原因になってしまいます。
プリーツが上下両方向に開く場合は山側を表にして着用します。
マスクの正しい付け方
着用方法ですが、マスク、ガーゼ、グローブなど使い捨て商品に特化した感染予防商品の生産・販売を行っているメーカーである、メディコムジャパンのマスクの着用方法が個人的にわかりやすかったため共有させていただきます。
正しいマスクの着用方法からもわかるよう以下のことが基本です。
- プリーツ(ひだ)を伸ばして合わせる
- 顔にフィットするサイズを選ぶ
- 口、顎、鼻をしっかり覆う
- 裏表を間違えない
また、間違った着用方法として、「顎にかける」があります。
食事をするときやマスクを一時的に外したいとき、顎にかける方も多いのではないのでしょうか?
顎にかけてしまうことで、顎下に付着した細菌・ウイルスがマスクの内側に付着してしまいます。
顎にかけることで細菌・ウイルスがマスクの内側に付着し、再度マスクを着用しなすと口から感染する原因になりうるので注意が必要です。
食事をするなど一度外す場面がある場合は、正しいマスクの外し方で外し、取り換えることをおすすめします。
マスクの正しい外し方
マスクを外す際はウイルス・細菌が付着しているマスク表面を触らず、ゴム紐部分を手に取って外すことが大事です。
外し終わったら蓋つきのごみ箱もしくはビニール袋に入れて廃棄することで、細菌・ウイルス拡大も防げるため安心です。
外した際に手にウイルス・細菌が付着している可能性も多いにありますので、手洗い・うがい、アルコール消毒を心がけましょう。
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マスクの種類
マスクには「ガーゼマスク」「サージカルマスク」「N95マスク」などの種類があります。
「サージカルマスク」「N95マスク」にはある大きさ以下の微粒子は通さないためのフィルターがありますが、「ガーゼマスク」はガーゼを何枚か重ねたものでフィルターはないためガーゼの隙間からウイルスを通してしまいます。
この記事では新型コロナウイルスの予防にもなり得る「サージカルマスク」「N95マスク」を解説・紹介していきます。
サージカルマスクとは
サージカルマスクとは、米国ではFDA(Food and Drug Administration)が指定するASTM規格に認証されたものをいいますが、日本ではサージカルマスクの性能に関する規格はとくにありません。
ですが、日本のドラッグストア等でもよく売っているサージカルマスクはASTM規格に基づいている商品も多数ありますので、記事の後半で実際に商品も紹介します。
マスクの規格基準には以下の項目があります。
- 微粒子ろ過効率(PFE:Particle Filtration Efficiency)
約0.1μmの微粒子が濾過された割合を示します。 - 微生物ろ過効率(BFE:Bacterial Filtration Efficiency)
細菌を含む、約3μmの粒子が濾過された割合を示します。 - 液体防護性
液体(血液)が飛散してきた場合、どの程度の圧力にまで耐えうるかを示します。 - 吸気抵抗
着用者の快適性の指標であり、呼吸のしやすさを示します。 - 延燃性
電気メスを使用する手術室などにおいて、炎の広がりにくさを示します。
新型コロナウイルスは、未だ感染経路がはっきりしていないのが現状です。今のところ飛沫感染と接触感染が疑われています。
人から人への感染はないと当初言われていましたが、人から人へ感染の可能性が否定できない事例も出てきています。
いずれにしろ予防・対策が大切だということに変わりはありません。
人から人へ感染する飛沫感染(水分を含んだ直径約5μmの飛沫による感染)という感染経路の対策にはマスクが必須です。
関連記事【エアロゾル感染とは?】飛沫感染・空気感染(飛沫核感染)の違いと予防法
細菌・ウイルスは、咳やくしゃみで水分を含んだ直径約5μmの飛沫となって飛散する時ため、数値上ではサージカルマスクによって予防することができます。
※あくまで数値上の話であり、マスクで100%感染が防げるわけでもありません
さらに細かく言うと、微粒子ろ過効率(PFE)が高いマスクを選ぶことで、細菌・ウイルスの飛沫感染を予防になり得るということです。
本記事の後半で、微粒子ろ過効率(PFE)が高いマスクを紹介します。
N95マスクとは
N95マスクは、NIOSH(米国労働安全衛生研究所)規格に合格したマスクです。
0.3μmの微粒子を95%以上捕集できることが確認されています。
サージカルマスクは直径約5μmまでの粒子を除去することができますが、細菌の大きさは約1μm、ウイルスは約0.1μm程度のため、サージカルマスクをくぐり抜けてしまいます。
そのため、結核菌や麻疹ウイルスのように、微生物の周囲の水分がなくなった空気感染(直径5μm以下の飛沫核による感染)が懸念される感染症についてはN95マスクが必要になってきます。
関連記事【エアロゾル感染とは?】飛沫感染・空気感染(飛沫核感染)の違いと予防法
より細菌・ウイルスの予防や対策をしっかりしたいという方には、サージカルマスクよりN95マスクの方がおすすめです。
本記事の後半で、N95マスクを紹介します。
マスクの商品紹介
サージカルマスク
他にもPFEが99%越えのものもありますが、新型コロナウイルスの影響のため品薄状況です。
マスクの供給が安定してきたら、もう少しお買い得な商品を見つけます。
女性・子供向けサイズはこちら。
N95マスク
どれもコロナウイルスによる需要拡大のため高騰してしまっています。
供給が安定してお買い得になるのを待つか、サージカルマスクで対応するかになります。
また、参考ですが、N95とほぼ同等のものであるDS2というマスクは以下の商品です。
(DS2の詳細はこちら)
マスクの正しい付け方と外し方のまとめ
新型コロナウイルスの情報はまだ不確かなことも多いため、いち早く確かな情報を入手し、予防・対策をすることが大切です。
サージカルマスクをネットもしくは店頭で購入する場合は、微粒子ろ過効率(PFE)が高いマスクを選択することをおすすめします。
※サージカルマスクでは不安という方はN95マスクをおすすめします。
マスクをただつけるだけでは予防効果が薄いので、正しい付け方・外し方が実践できるようにすることが大切です。
また、マスク以外にも、感染予防の基本である手洗い・うがい・消毒をすることも大切です。
以上のことは今回の新型コロナウイルスだけでなく、風邪やインフルエンザなどの予防も同じことが言えます。
それではみなさま、体調にお気をつけてください。
以上が正しいマスクの付け方と種類についての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他になにか気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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