
スポーツドリンクでもいいの?
経口補水液って作れる?
こんな疑問にお応えします。
結論から言うと、脱水気味の時は水やスポーツドリンクよりもOS-1などの経口補水液をおすすめします。
経口補水液をおすすめする理由と作り方を解説します。
目次
熱中症とは
熱中症とは、体温が上がったり大量に発汗したりすることで生じる健康障害の総称です。
体内の水分や塩分などのバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなることで、体温上昇、めまい、けいれん、倦怠感や意識障害などの症状が引き起こります。
熱中症を引き起こす要因
環境省によると、熱中症を引き起こす要因は以下の三つがあげられています。
①環境 ②からだ ③行動
熱中症を引き起こす要因をひとつずつ細かくみていきます。
①環境
- 気温、湿度が高い
- 風邪が弱い
- 日差しが強い
- 締め切った屋内
- エアコンの無い部屋
- 急に暑くなった日
- 熱波の襲来
②からだ
- 高齢者や乳幼児、肥満の方
- 糖尿病や精神疾患といった持病
- 低栄養状態
- 下痢やインフルエンザでの脱水状態
- 二日酔いや寝不足といった体調不良
③行動
- 激しい筋肉運動や慣れない運動
- 長時間も屋外作業
- 水分補給できない状況
これら三つの要因が、熱中症を引き起こす可能性となります。
熱中症による搬送状況(2017年~2019年)
消防庁のデータ(2017年~2019年)を基に解説していきます。
年齢別
熱中症で救急搬送された患者を年齢別割合でみると、高齢者が約50%と最も多く、次いで成人、少年、乳幼児、新生児という順でした。
発生場所
熱中症発生場所は、住居が約40%と最も多く、次いで道路、公衆、仕事場という順でした。
暑い日差しを浴びるような外とかではなく、『家』が最も多いのに驚かれた方もいるのではないでしょうか?
上記の①環境要因に(締め切った屋内やエアコンの無い部屋、急に暑くなった日など)に十分注意が必要ということが分かります。
熱中症予防・対策
熱中症予防・対策のポイントは以下の通りです。
ポイント
・涼しい服装
・日陰を利用
・日傘、防止
・水分、塩分のこまめな補給
・暑いときは無理をしない
・部屋の風通しを良くする
・エアコン、扇風機を上手に使用する
・人のいないとこではマスクを外す
経口補水液(OS-1など)とは
上記で経口補水液が熱中症対策・予防に良いと述べましたが、今度は経口補水液についてもっと深堀していきます。
市販で買える経口補水液の紹介
まず、市販で買える経口補水液の紹介をしていきます。
OS-1
味の素 アクアソリタ
甘みがあるりんご風味なので、お子様にも飲みやすくなってます。
アクエリアス 経口補水液
どれも脱水症状を助ける電解質が適正量含まれています。
水よりも経口補水液が良い理由
私たちの体液には、ナトリウムやカリウムなどの電解質(イオン)と呼ばれる成分を含んでいます。
電解質(イオン)は、細胞の浸透圧を調節したり、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わるなど、身体にとって重要な役割を果たしています。電解質(イオン)は少なすぎても多すぎても細胞や臓器の機能が低下し、命にかかわることがあります。
自分のかいた汗が塩っぽい味がすると誰しも思ったことがあるかと思います。
そんな塩っぽさからもわかるように、汗にはナトリウムなどの電解質が含まれています。
大量に汗をかいて電解質が失われたとき、水だけを飲むと身体のなかの電解質濃度が薄まってしまいます。
さらに、身体が電解質濃度を調整するために水分を排出しようと促します。
こうして、汗をかく前の体液のバランス・量を回復できなくなり、脱水症状を引き起こし、運動能力が低下し、体温が上昇して、結果熱中症を誘発します。
以上が、水ではなく電解質をとるために経口補水液が良い理由です。
経口補水液を飲むタイミングと飲み方
薬のように特に食前などというタイミングに決まりはありません。
脱水症状の兆候が見られた時、脱水症状が現れた時に飲むのが良いです。
飲む目安量は各経口補水液商品ペットボトルのラベルに表記されていますので、そちらを確認してからお飲みください。
※経口補水液を健康時に飲んでも構いませんが、より健康状態がよくなるというわけではありません。
また、飲み方に関しても決まりがあるわけではありません。
目安量を参考に飲んでいただけば問題ありませんが、嘔吐時など健康状態がすぐれないときに一度にたくさん飲用すると、嘔吐を繰り返す場合があります。
問題なければ一度に目安量を飲んでも構いませんが、状態に応じて少しずつ時間を空けてこまめに摂取するなどすると良いです。
経口補水液とスポーツドリンクはどっちがいい?
日常生活や軽い運動時の水分・電解質補給にはスポーツドリンクでも十分です。
暑さや運動などで大量に汗をかいた場合や、脱水症状の自覚を感じられたら、電解質の吸収が速い経口補水液がおすすめです。
経口補水液の作り方
家にos-1等がなくても、仮の経口補水液は作れます。
用意する材料は以下の通りです。
- 水500ml
- 塩1.5g
- 砂糖20g(もしくはブドウ糖10g)
- 空ペットボトル(500ml)
作り方は、上記の用意した材料を混ぜるだけです。
手作り経口補水液は、清潔な作成が厳しいことと、保存がきかないため、その時に必要な分だけ作りましょう。
os-1などの経口補水液とは違い、カリウムやマグネシウムなど他の電解質が適正量補えないため、一時的な対策となります。
以上を踏まえると、家に市販の経口補水液を常備しておくことをおすすめします。
以上が経口補水液の作り方についての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
なにか気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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