
湿布もテープやパップとかの違いも知りたい…
こんな悩みを薬剤師が解決します。
結論から言うとロキソニンとロキソプロフェン自体は同じです。
メモ
ロキソニンの外用薬は第一類という区分で薬剤師がいないと買えませんでしたが、2020年8月25日に第二類に下がったため、薬剤師がいなくても買えるようになりました。
※ロキソニンの錠剤は一類のため、薬剤師がいないと買えません。
では何が違うのか、以下で詳しく解説していきます。
目次
ロキソニンとロキソプロフェンの違いとは
ロキソニンとロキソプロフェンの名前の違い
例えになりますが、人には“名前”と“苗字”の二つの呼び名があるみたいに、薬にも二つの呼び名があります。
その二つの呼び名を薬の場合、“商品名”と“一般名”と言います。
詳しくは以下の通りです。
商品名とは、一つひとつの薬に製薬企業が名前をつけたもので、一般名とは、くすりの主成分のことを言います。
つまり、ロキソニンとロキソプロフェンというのは、商品名がロキソニン、一般名がロキソプロフェンになります。
ロキソニンとロキソプロフェンは同じ成分
ロキソニンとロキソプロフェンは、名前が異なるだけで有効成分は同じです。
つまり、ロキソニンとロキソプロフェンは同じお薬になります。
では一体何が違うのか?
湿布のロキソニンとロキソプロフェンで違うとこ


下記で紹介している市販のロキソニンS外用薬シリーズの湿布は、医療用と添加物まで同じです。
メーカー公式サイトにも以下のように記載しています。
Q.
ロキソニンS外用薬シリーズ(ロキソニンSテープ、ロキソニンSパップ、ロキソニンSゲル)の医療用との製品の違いは何ですか?A.
ロキソニンSテープ(・テープL):薬剤の成分、添加物、テープの素材は同じですが、フィルム部分のデザインとテープの色調を変えてあります。
ロキソニンSパップ:薬剤の成分、添加物、不織布の素材は同じですが、フイルム部分のデザインを変えています。
ロキソニンSゲル:薬剤の成分、添加物は同じですが、チューブの材質を医療用のアルミチューブからラミネートチューブに変更しております。
以上から、成分や添加物などが変わってないことを確認できるため、同様の効果が期待できます。
※飲む方(錠剤)のロキソニンSシリーズの違いについては以下の記事をご参照ください。
関連記事市販薬のロキソニンSと病院で処方されるロキソニンの違いとは?
ロキソニンテープ、パップ、ゲルの違いと特徴
※まず初めに、1日に貼れる枚数に制限があることや、人によってはアレルギーや持病などで使えない場合もありますので、ご使用前に必ずご確認をお願いいたします。
ロキソニンテープ
【特徴】
後述するパップ剤と比較して水分が含まれていない分、薄くて軽く、また伸縮性・粘着性に優れています。
よく曲げたり伸ばしたりする関節部などでもぴったりフィットするため、関節部に使うのであればテープ剤がおすすめです。
腰など広い部分を覆いたいのであれば、大判サイズもあります。
用途に分けてサイズを選ばれると良いかと思います。
ロキソニンパップ
【特徴】
テープとは異なり水分が多く含まれているため、冷やし痛みを和らげる作用が期待できます。
そのため、熱感を伴う症状(外傷後のはれ・痛み等)などにおすすめです。
こちらはテープとは異なり、大判サイズしかありません。
ロキソニンゲル
【特徴】
テープやパップが貼りにくい部位(手や指先等)、貼っているのが目立つような部位(首等)、比較的剥がれやすい関節部位などにオススメです。
ロキソニンテープ、パップ、ゲルの違い一覧
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ロキソニンテープ |
ロキソニンパップ |
ロキソニンゲル |
肌色で目立ちにくいです。
薄くて軽く、また伸縮性・粘着性に優れています。 関節部などにオススメです。 |
水分が含まれているため、冷やして痛みを和らげる作用が期待できます。
熱感を伴う症状(外傷後のはれ・痛み)などにオススメです。 |
テープやパップが貼りにくい部位(手や指先等)、貼っているのが目立つような部位(首等)、比較的はがれやすい関節部位などにオススメです。 |
ロキソニンとロキソプロフェンの違いまとめ
繰り返しになりますがロキソニンとロキソプロフェンは、名前が異なるだけで有効成分は同じです。
違うものとしてはテープの色調やフィルムのデザインなど、成分とはあまり関係のない物になります。
ですが、このわずかな違いがあるため、効果が全く同じですとも言い切れません。(※基本的に効果は同等です。)
最後に湿布に関する注意点です。
注意ポイント
・使用可能な年齢か確認する。
・アレルギーや持病がないか確認する。
・1日の使用回数および使用枚数を守って貼る。
・本人以外は使用しない(他人にあげたりしない)。
・使用前には患部を清潔にし、汗などでぬれている場合はよく拭き取る。
・怪我をしている部位や湿疹・発疹のある部位、粘膜部位には使用しない。
・かゆみがでたり、赤くなったりした場合には、貼る時間を短くしたり、使用を一旦中止し、しばらく皮膚を休めるもしくは受診。
以上が湿布薬のロキソニンとロキソプロフェンの違いについての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
なにか気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
錠剤のロキソニンに関する記事はこちら☟
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