
ニンニク食べる前後の口臭対策が知りたい
こんな疑問にお応えします。
ニンニクの臭いを消す方法として様々な記事があがってますが、根拠を示す記事は多くはない印象を受けます。
本記事では研究結果等を参考に解説しています。
目次
ニンニクの臭いの原因
※原因は知らなくても対策できるので、結論を知りたい方は飛ばして大丈夫です。
ニンニクの細胞には、含硫アミノ酸という成分が含まれています。
この成分は切ったり、すり下ろしたりすることで含硫アミノ酸が傷つき、アリシンという物質を発生させます。
このアリシンという物質がニンニク臭のもとになります。
このアリシンから、アリルスルフィド類、アリルメチルスルフィド類、ビニルジチイン類、アホエン類などへと変化し、臭います。
ニンニクの臭いを消す方法
ニンニクの臭いを消すには、①ある食べ物を食べて消す方法と、②調理前に一工夫を加えて消す方法があります。
まずは①ある食べ物を食べて臭いを消す方法からご紹介していきます。
臭いを消すある食べ物とは、以下の通りです。
※実際に研究で消臭効果が明らかになっているものです。
- 牛乳
- 生リンゴ
- 生レタス
- ミントの葉
上記のものを、研究結果をもとに解説していきます。
ニンニクの臭いを消すアイテム
牛乳
Journal of food scienceに掲載されている論文によると、牛乳が消臭に有効と述べられています。
ニンニクを食べる前に牛乳などの脂肪含有量の高い飲料または食品を摂取すると、食事中のニンニクの風味を隠す、また、ニンニクを食べた後の口から放たれる悪臭を抑えることができるとのことです。
生リンゴ、生レタス、ミントの葉
Journal of food scienceに掲載されている論文(上記のものとはまた違う論文)によると、ニンニクを食べた後に生リンゴ、生レタス、ミントの葉が有効との報告があります。
注意したいのが、りんごやレタスは火を通したものではなく、生のものの方がより消臭効果があったとのことです。
生以外は効果がないというわけではないのですが、火を通すことで消臭を助ける役割のある酵素が変質してしまうため、生のまま食べるのをオススメします。
また、成分ベースで消臭に効果があると報告されているのがロスマリン酸、カテキン、ケルセチン、およびPPO(ポリフェノールオキシダーゼ)でした。
この中で最も消臭効果が高かったのはロスマリン酸と報告されてます。
ロスマリン酸とは、ニンニクの消臭に関与すると言われているシソやスペアミント、レモンバームなどに多く含まれるポリフェノールの一種です。
ポリフェノールがニンニクの臭いを発する成分と反応し、匂いを防ぐとされています。
ロスマリン酸を含むものの商品例として、以下のDHCのシソの葉エキスがあげられます。
ロスマリン酸自体があまり認知されてないからか、ニンニク×シソの脱臭効果に関する口コミは見たことがありません。
ですが、研究によってシソ科の植物には消臭効果があるという報告があります。
以上からも試してみる価値はあるのではないでしょうか?
ペパーミント、スペアミント、チョコレートミントの葉
ペパーミント、スペアミント、チョコレートミントの葉でニンニクの消臭効果を比較検討した報告です。
結果的にはどれも消臭には効果的であったが、いうならばチョコレートミントよりもペパーミント、スペアミントの方が消臭効果があるとのことでした。
また、この報告でもロスマリン酸がでてきており、ロスマリン酸とミントを併せることで相乗効果をもたらし、より消臭効果が期待できるそうです。
この機会に家で育ててみてはいかがでしょうか?
臭い消しだけでなく、料理やハーブティーなどの使い方もできます。
ブレスケア
お口の臭い消しに有名なブレスケア。
ミントが消臭に効果的というのはさんざん説明してきたのでもうお分かりかと思います。
ただ、より効果的を期待したいのであれば、ブレスケアのように加工されたものではなく、ミントの葉がおすすめです。
ニンニクの臭いを消す方法|まとめ
口から放たれるニンニクの嫌な臭いを防ぐには、以下のアイテムがあると解説してきました。
- 牛乳
- 生リンゴ
- 生レタス
- ミントの葉
- ブレスケア
上記リスト全てが揃ってる環境はなかなかないかと思います。
もし揃っているならば、食前には牛乳、食後にはミントの葉+生リンゴか生レタスが最強の組み合わせです。
もしニンニク料理を食すときは、上記のものをどれか試してみてはいかがでしょうか?
以上がニンニクの臭いを消す方法についての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
なにか気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。