
こんにちは、薬剤師のいちるいです。
『病院でもらえるアズノールって市販にもあるの?』
『うがい薬より水道水でうがいした方がいいって本当?』
『正しいうがいのやり方って?』
うがい薬についてこのような疑問がある方もいるかと思います。
今回はそんなうがい薬についての記事になります。
ぜひご覧ください。
うがい薬とは
うがい薬は口腔内及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄・口臭除去に使います。
口腔内及び咽頭を殺菌・消毒・洗浄することで感染予防や口臭除去に効果を発揮します。
うがい薬の効果
うがい薬には以下のような効果があります。
・抜歯後の感染予防や消毒
・かぜ等の感染症の予防
うがい薬の成分
うがい薬の成分は以下のようなものがあります。
抗炎症成分 | 『アズレンスルホン酸』『グリチルリチン酸』 |
殺菌消毒成分 | 『セチルピリジウム』『ポピドンヨード』 |
清涼成分 | 『メントール』 |

病院でもらえるアズノールはどの成分なの?
暗い青?紫?みたいな色の液体のやつ。

アズノールの別名がアズレンスルホン酸になります。
アズレンスルホン酸自体が暗い青色なんです。
アズノールとアズレンスルホン酸は別名なだけであり、同成分です。
したがって、わざわざ病院に行かなくともドラッグストアで入手可能です。
アズレンスルホン酸を含む市販薬として以下のような商品があります。
・市販でも入手可能。
うがい薬の成分説明
【抗炎症成分】
抗炎症成分の『アズレンスルホン酸』と『グリチルリチン酸』。
これらは炎症を抑える効果を持っています。
のどが痛む場合はこの成分を含んでいるものをオススメします。
うがい薬なのでのどだけに効果があると思われがちですが、口腔内の炎症(口内炎など)にも効果が期待できます。
【殺菌消毒成分】
殺菌消毒成分の『セチルピリジウム』『ポピドンヨード』。
これらは口腔内及び咽頭の殺菌・消毒効果を持っています。
風邪やインフルエンザなどの感染予防や口臭除去に効果が期待できます。
【清涼成分】
清涼成分の『メントール』。
こちらはガムや歯磨き粉などにもよく使われる添加物であり、爽快感・清涼感を得られます。
風邪やインフルエンザの予防にうがい薬は必要ない?
風邪やインフルエンザの予防にうがい薬は有効です。
ですが、うがい薬を使うことで口の中に常にいる守ってくれている菌(常在菌)も殺菌してしまうことがあります。
なにが言いたいかというと、口の中で悪い菌が入ってきた時に守ってくれる菌も殺してしまうため、予防効果が低い可能性があるということです。
ではどうすればいいのか?
風邪やインフルエンザなどの予防には水道水でのうがいで十分です。
ポピドンヨード、水道水、緑茶、烏龍茶でうがいをし、それぞれどれほど細菌数が減少するのか調べた研究があります。
結果として、細菌数が一番減ったのはポピドンヨード、次いで水道水、緑茶、烏龍茶の順でした。
また、驚くべきことにポピドンヨードと水道水の細菌減少数はほとんど同じという結果でした。
また、他の研究でも水道水でのうがいで風邪などの感染症になるリスクを3割程度減らすという報告もあります。
これらのことから、水道水でのうがいで十分効果があることがわかっていただけたかと思います。
正しいうがいの仕方
口の中をゆすいで吐き出す(クチュクチュ、ペッ)。
しっかりと上を向き、のどに届くように15秒ほどうがいし、吐き出す(ガラガラ、ペッ)。
これを少なくとも一日三回以上こまめにすると良いです。
うがい薬の商品紹介
・浅田飴AZうがい薬
抗炎症成分の『アズレンスルホン酸』を含むうがい薬です。
病院でもらう「アズノールうがい薬」と同じ成分のものになります。
のどが痛む方にオススメです。
・イソジンうがい薬
殺菌・消毒成分の『ポピドンヨード』を含むうがい薬です。
・新コルゲンコーワ うがいぐすり
殺菌・消毒成分の『セチルピリジニウム』と、抗炎症成分の『グリチルリチン酸』を含むうがい薬です。
また、清涼成分の『メントール』も含むため爽快感があります。
以上がうがい薬についての記事でした。
読んでいただきありがとうございました。
他にもしも気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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