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シスビタオールの効果とハイチオールとの違い【ファーマチョイス】

シスビタオールとハイチオールの違い

 

Amazonで見かけるシスビタオールってなに?
ハイチオールやトランシーノとかと同じなの?

 

こんな悩みに薬剤師がお答えします。

 

結論から言うと、シスビタオールはAmazonのPBで、ハイチオールやトランシーノと同等の効果が期待できます

 

記事にて詳しく解説していきます。

 

Amazonで買えるシスビタオールとは?

 

シスビタオールはAmazonのPB(プライベートブランド)

しみ、そばかすの緩和に効果にあるシスビタオールは、ファーマチョイスというAmazonのPB(プライベートブランド)の一つです。

 

PB(プライベートブランド)とは?

PB(プライベートブランド)とは、ざっくりいうと会社が独自に展開している商品のことをいいます。

 

近いもので言うとセブンイレブンのセブンプレミアムやイオングループのトップバリュ、これらもPBです。

 

PBの特徴は、NB(ナショナルブランド)と比較して広告費や開発費などにかかり費用を削減ができるため、価格も安くできるといったメリットがあります

 

PBとNBの違いをここで解説すると長くなってしまうため、詳しく知りたい方はこちらのサイトをご参照ください。

 

Amazonが展開するファーマチョイスには、他にも解熱鎮痛薬鼻炎薬ビタミン剤などたくさんあります。

 

今回はファーマチョイスのうちの一つ、シスビタオールを紹介していきます。

 

 

シスビタオールの効果と主成分は?

シスビタオールの効果

シスビタオールの効果は下記の通りです。

次の諸症状の緩和:しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着

次の場合の出血予防:歯ぐきからの出血、鼻出血
「ただし、これらの症状について、1ヵ月ほど使用しても改善がみられない場合は医師、薬剤師又は歯科医師に相談してください。」

次の場合のビタミンCの補給:肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、老年期

引用:[Amazon限定ブランド]【第3類医薬品】PHARMA CHOICE しみそばかす シスビタオール 210錠

 

シスビタオールの主成分

シズビタオールも主な成分は以下の四種類です。

  • L-システイン
  • ビタミンC
  • ビタミンB群(ビタミンB2、ビタミンB6)
  • ビタミンE

 

これら四種類の成分がそれぞれどう働くのか解説していきます。

 

 

シスビタオールの四つの主成分とそれぞれの効果

L-システイン

L-システインは「肌の代謝(ターンオーバー)を正常化」「メラニン色素の生成を抑える」「体の代謝(エネルギー産生)をサポート」「二日酔い症状の緩和」などといったはたらきがあります。

 

メラニン色素の生成を抑え、肌のターンオーバーを正常化することで、シミ・肌荒れなどを改善してくれます。

 

また、お酒(アルコール)を摂取した際に代謝されてできるアセトアルデヒドという物質が頭痛といった二日酔いの原因となるのですが、L-システインにはそのアセトアルデヒドを抑制するはたらきをもち、二日酔い症状の緩和に効果が期待できます。

 

アスコルビン酸(ビタミンC)

ビタミンCはメラニンの生成抑制コラーゲンの生成促進しみ・しわの改善、特に紫外線が関与する光老化の予防及び改善効果を示すことが報告されています。

そのため、しみ、そばかす、日焼け、かぶれなどによる色素沈着の緩和などに用いられます。

 

リボフラビン(ビタミンB2)

皮脂のバランスを調整し、皮膚や粘膜の健康を維持します。

 

ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)

肌のターンオーバーのリズムを正常化します。

 

コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)

ビタミンCとのはたらき高めるとともに、紫外線などの酸化ストレスから肌を守ります。

飲み薬ではないのですが、ビタミンCとEの組み合わせは単剤療法と比較して劇的に光防護効果を増加させたという報告もあります。

 

<参考文献>
B Eberlein-König , J Ring:Relevance of vitamins C and E in cutaneous photoprotection、PMID: 17134414 2005 Jan;4(1):4-9. doi: 10.1111/j.1473-2165.2005.00151.x.

 

 

シスビタオールとトランシーノやハイチオールとの違い

おなじく『しみやそばかすに』といった宣伝をしている、ハイチオールやトランシーノと

 

それぞれの成分と現在のAmazon価格(2021年9月時点)で比較していきます。

トランシーノホワイトCクリア

【 成分 】

  • アスコルビン酸(ビタミンC) 1000mg
  • L-システイン 240mg
  • コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) 50mg
  • リボフラビン(ビタミンB2) 6mg
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 12mg
  • ニコチン酸アミド(ビタミンB3) 60mg

【 価格 】

2,205円

 

ハイチオールCホワイティア

 

【 成分 】

  • L-システイン 240mg
  • アスコルビン酸(ビタミンC) 500mg
  • パントテン酸カルシウム 30mg

【 価格 】

2,351円

 

シスビタオールとそれぞれの比較

シスビタオールとそれぞれの成分価格一日当たりの価格を比較したものが以下になります。(※2021年9月時点のAmazon価格より抜粋)

シスビタオール トランシーノホワイトCクリア ハイチオールCホワイティア
成分 L-システイン 240mg 240mg 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 1,000mg 1,000mg 500mg
リボフラビン(ビタミンB2) 6mg 6mg ×
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 12mg 12mg ×
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) 50mg 50mg ×
ニコチン酸アミド(ビタミンB3) 60mg × 12mg ×
パントテン酸カルシウム × × 30mg
価格 1,348円 2,205円 2,351円
一日当たりの価格 39円 74円 78円

 

 

色素沈着(シミ)を抑える成分の組み合わせ

ビタミンCの紫外線照射時の色素沈着抑制効果は、L-システインの併用で高まり、ビタミンEも併用することによってさらに高まることが確認されています

 

このことから色素沈着(シミ)を抑制する成分に着目すると、シスビタオールもしくはトランシーノホワイトCクリアが該当します。

 

ビタミンC、L-システイン、ビタミンEいずれも含有量は同じのため、一日当たりの価格が抑えられるシスビタオールに軍配があがります。

 

<参考文献>
藤原 葉子、秋元 浩二、二宮 伸二、坂口 靖江、脊山 洋右:モルモットに経口摂取させたビタミンC, L-システイン, ビタミンEの併用による色素沈着抑制効果、2012;122:39-43 2003 ; 56巻,4号 p. 221-228

 

 

まとめ:シスビタオールはトランシーノやハイチオールと同等かつ安価

今回取り上げた三種類のビタミン剤は、どれも同様の成分のため、大きな違いはありません。

 

そのなかでも少しでも色素沈着(しみ)に焦点を当てるのであれば、それぞれ相乗効果が期待できるビタミンC、L-システイン、ビタミンEを含むものが選択肢に上がります

 

これら三つの成分を含むのは、シスビタオールもしくはトランシーノホワイトCクリアになり、どちらも三つの成分を同量含んでいます。

 

シスビタオールとトランシーノホワイトCクリアを金額で比べると、シスビタオールの方が一日当たり35円安いです(※2021年9月時点のAmazon価格)。

 

第一三共やエスエス製薬といったブランド名重視でない方は、同成分、同効果であるAmazonのPBであるシスビタオールをオススメします。

 

 

 

 

以上が『シスビタオールの効果とハイチオールとの違い【ファーマチョイス】』についての記事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

なにか気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

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